2. パソコンって (ちょっと理屈っぽいけど我慢して読んでみてください)

何をしてくれる機械?

パソコン=パーソナルコンピューターを日本語にすると、「個人向け汎用型電子計算機(注:井上訳)」となります。
「個人向け」「汎用型」「電子計算機」このなかでパソコンの一番の特徴はどれだと思いますか?
「個人向け」? ・・・家庭用電化製品は全部個人向けですよね。個人向けの機械は、なにもパソコンだけではありません。
「電子計算機」?・・・電卓だって立派な電子計算機です。
「汎用型」???・・・そうです。実はパソコンのことを最も特徴的に現しているのが、この「汎用型」という言葉であり、同時にパソコンの概念を理解しづらくしている、やっかい者でもあるのです。

つまり、パソコンとは・・・何をしてくれるかというと、「汎用だから、なんでもしてくれる」じゃなくて「汎用だから、指示しなければなんにもしてくれない」ものなのです。
そのかわりに、目的を決めてそのための指示(これをプログラムとかソフトウエアとかアプリケーションなどと呼びます)を与えれば、どんなに難しいことでもやってくれます。
今の時代、そんなことは開発者が考えることで、個人ユーザーが意識する必要はないと思うかもしれません。でも、それはちがいます。貴方自身がパソコンで何をするかを決めない限り、パソコンは何もしてくれない「ただの箱」です。それが「汎用」ということです。
パソコンと付き合う場合に一番大事なこと、それは「貴方がパソコンで何をしたいか」なのです。

本当に便利なの?

パソコンは上でも書いた通り「電子計算機」ですが、電卓と決定的に違うところが2つあります。
ひとつは、プログラムが使えるということ。即ち、プログラムを組んでおくことにより、どんな複雑な計算でも指示通り確実にこなしてくれるということです。

もうひとつは、パソコンが周りにいろんな装置(周辺装置といいます)を繋いでコントロールできるということ。パソコンは
周辺装置とやり取りすることによって、大量のデーターを蓄えたり音を鳴らしたりするのはもとより、ロボットにだって命令を与えたり情報をもらったりすることができます。
実は、パソコンが人の役に立つためには、この2つが命!といっても過言ではありません。即ち、良いプログラムによって周辺装置が効果的に働くとき、初めて計算機と人との橋渡しがうまく行き、人の役に立つようになるのです。
ちょっとわかりづらいと思いますので、ひとつ例をあげましょう。
キーボード(これも実は周辺装置です)と画面表示の仕組みを考えます。「キーボードを一文字押したら、その都度マウスで画面をクリックしないと押した文字が表示されない」というプログラムを私が書いたとしたら、貴方はそのプログラムを使う気になりますか?
キーボードを押したらすかさずその文字は画面に出てほしいですよね。

このように、人と機械(パソコン)がやりとりをするためには、何らかの入出力装置とそれを動かすためのプログラムが必要であり、そのプログラム(=ソフトウエア)の出来不出来がパソコンを便利なものにも不便なものにも変えてしまうものなのです。

では、パソコンは本当に便利なものなのか・・・少なくとも、貴方が「貴方の決めた目的」に沿った「優れたソフトウエア」を見つけることさえできれば、パソコンは間違いなく便利な機械となるでしょう。その為の極意については・・・またあとで


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